奥州市水沢区の常盤小(高橋和子校長、児童749名)は6日、登下校時に通学路に立ち、安全を見守ってくれた地元の老人クラブのメンバーらと感謝の集いを同校で開いた。
全校児童が出席。千葉純君(6年)が「ニコニコとあいさつを返してもらうと(僕たちも)元気が出る」とあいさつした。全員で合唱を披露し、感謝の気持ちを表した。
同地区では昨年6月、常盤地区老人クラブ連絡協議会(岩崎景吉会長)が主体となり、地域の交番や公民館と協力して「登下校見守り隊」を結成した。隊員は朝夕、子どもの通学時間帯に交差点などに立ち、地域の安全に目を光らせた。
最初のころは恥ずかしがっていた児童も、次第にあいさつするようになった。地域の人の関心も高まり、結成時66人でスタートした隊員は現在、73人に増えた。
隊員の菊地礼次さん(78)は「大きな事故がなかったことが一番の成果。子どもたちから感謝の気持ちが伝わってきた」と喜んでいた。
水沢署の阿部茂雄常盤交番所長は「地域の人が顔見知りになることなどで、犯罪抑止力が高まる。活動を続ける中で、小さい輪が大きく膨らんできている」としている。見守り隊は2007年度も活動を継続する予定だ。