ヨルダン
ヨルダン(5)
Dec 1995
 ヨルダンでひと息入れて

やっとの事で国境を越えヨルダンへ。さすがはイスラエルとの国境だけあり、厳しいきびしい。国境手前に3カ所ほど検問があり、近づく程にどんどん厳しくなる。乗っていたタクシーのボンネット、トランクは開ける、車の隅々は金属探知器で調べるで、慣れているはずのタクシーの運ちゃんもたじたじだ。
おじさんとロバ
国境は小さな川が流れているだけ。小さな川の上に短い橋が架けられているだけだ。その橋を渡るとき、鉄材の上に敷かれた丸太の木がガタガタと悲鳴をあげていた。

厳しいのはどうやらイスラエル側だけらしい。ヨルダン側はちょっとのんびりしている気がした。監視塔では双眼鏡とライフルを手にした兵士がいるのだが、緊迫した状態では無く、なんとなく和らいだ雰囲気。イスラエル側ではいかにも国境警備といった様子なのだが、橋を渡るだけでムード一変。


 いざ出発

国境からアンマンへ行くのには乗合バスを利用。一緒に国境を渡った人たちはとっくにタクシーで行ってしまった。ここのところ、出費が多くなってきたのでタクシーは利用せず、乗り合いバスを利用することにした。バスの運ちゃんが親切にも私の荷物を預かってくれるらしいので、遠慮なく荷物を渡す。次の瞬間、荷物はバスの屋根に投げ上げられた(中にはカメラが)。

で、いつ出発するんだろう。中東の日中は冷房がないときつい。周りの人たちは全て地元の人、時間も暑さも気にしない様子でくつろいでいる。時折、こっちをチラチラ見るのがわかる。東洋人は珍しいのだろうか。
1時間も経っただろうか、バスがやっと出発。どうやら満車にならないと動かないらしい、一つ勉強になった。

 サッカー小僧になる
アンマンの子供たち

ヨルダンに来た目的はペトラへ行きたいから。アンマンに着くと、早速ペトラへ行く方法を考えた。サラリーマンの旅行では長い日程での休みが取れないので、帰りのフライトが迫っている。どうやらこのままレンタカーを捜すほうがいいようだ。
タクシーでレンタカー屋へ行く途中、タクシードライバーが提案してきた。「ペトラだったら俺が連れていく」押し問答「時間がないんだ。明日には戻って、又イスラエルに行かなければならないんだ」すると「大丈夫、俺が又こっちに連れて来てやる」。

アンマン郊外「一人ではきついので、兄貴とふたりで運転する」と言い残し、兄の家に姿を消したドライバーを待ちながら、近所の子供たちとサッカーに興じるのんびり屋さんがいた。

 またも国境へ
ペトラから戻り、タクシードライバーのトムと彼の兄アブラハムと別れ、再び国境のあるキングフセインビレッジ(イスラエル側では、アレンビービレッジと呼ぶ)へ。
タクシードライバー

やはり、ここは緊迫感が薄い。中東の中でも油田資源が少なく、さしたる工業製品もない国。軍備力においても周辺国に遠く及ばないヨルダンでは常に外敵の侵入に脅かされていて、政治的に微妙な立場(特定国と結びつくとその敵対国に脅かされる)にある国とは思われない感じだ。

橋を渡るシャトルバスが来ない。政情不安なこの地域で、イスラエルとの国境閉鎖は日々変化する。今日は1:00で明日は完全閉鎖。 あと5分で閉鎖の時間だ。係官に詰め寄ると「大丈夫、待ってろ」「でも時間がない」「心配するな、いま車を出すから」。大丈夫なもんか車なんて無いじゃないか、あるのはパンクした車が一台、それもボロ。

いらいらする脇でのんびりとパンク修理する背中。橋に着いたときは既に閉鎖時間を15分もオーバー、それも橋の手前で降ろされてしまった。だが、国境を時間厳守で封鎖するのははシャトルバスだけのようで、歩きは融通が利くらしい。国境警備の両国兵士に見守られながら恐るおそる橋を渡る...


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