(有)上山琥珀工芸
琥珀原石の採掘、加工、販売を、家族5人と親戚1人で営んでいます。元は昭和56年、家長の上山菊太郎が久慈市役所を退職後、独自に始めました。その後、平成元年、自宅近くの岩手県久慈市長内町に家族で有限会社上山琥珀工芸を設立、長男の昭彦が社長を務めています。
久慈地方は、知る人ぞ知る琥珀の産地で、昔から多くの琥珀を産出してきました。菊太郎少年も小さい頃からその輝きに心惹かれていたようです。戦後、国内での琥珀の需要は少なくなりましたが、いつかチャンスがあれば、久慈地方の特産品として、多くの人にその素晴らしさを知ってもらいたいと思っていました。久慈市役所観光課在職中に、琥珀を観光に役立てられないかと言う話が出たのですが、いろいろ難しい問題もありました。それならばと、市役所を退職し、手探りで始めたのが現在に至っています。
琥珀は、久慈市内の山中から採掘しています。人一人が立って歩けるほどの横穴で、総延長は、1500mほどです。
採掘された琥珀原石は、店舗兼工房で加工されます。 その工程は、細かいダイヤモンドを焼付けしたカッターで小割にし、グラインダーで形を整え、研磨剤で少しずつ磨いていきます。専用の機械を使うことが多いのですが、一般の方に手造り教室(琥珀のアクセサリー作り体験学習)などを依頼された時は、大部分を手作業で楽しんでいただきます。
工房に隣接する売り場には、ショーケース二つの中に各種のアクセサリーが並べてあります。お近くにお寄りの際には、是非一度お立ち寄りください。