消える森と渓流
偶然か必然か。若いブナが寄り添うように競うように。
見つけたとたんにすぐに名付けた、「双子ブナ」。
森の緑は全ての生物を育む。 淡い新緑が芽吹き始める頃、いのちの連鎖は一気に躍動し始める。 若葉にはさまざまな昆虫たち、それを餌とする野鳥たち。 川面に落ちる虫たち。渓流に舞い落ちた木の葉で水生昆虫が養われ、それらをイワナなどの魚、蛙、蛇が食べる。さらに、イヌワシ、クマタカなどの猛禽類たち。 森と渓流は切っても切れない豊かな生態系を形づくる。 |
春浅い時期のイワナ |
産卵中のヤマアカガエル |
合体しながら成長したブナ(左)とナラ