米屋ふくち店長の稲作日記
写真満載!ふくち店長の米作り日記です。
お米ができるまでをじっくりご覧ください♪
2020年 5月31(日) 快晴 最低10.5℃ 最高28℃
米屋ふくちは店長自ら米づくり♪
田植えが終わりました(〃^o^〃)-☆
うちの田植えは、初めて見る人はビックリ!! 独特の方法です。
じっくりご覧ください(^^)
田植え当日は朝4:30から苗取りです。初日の朝は小雨が降っていたのでカッパを着ての作業。
苗代から苗箱を掘り起こします。
すじ状に底のない苗箱なので、根はこんなに土中に伸びています。
その根をザックリ切ってしまいます!!
えー!!(@_@。なんでこんなことするのー??・・・
その理由は、切り口から出る新しい根が一番活力があるから なんです!
通常の田植えは、底のある苗箱を使って、根どうしが箱の中で絡み合ってマット状になったものを苗箱からはがして、田植え機の爪でちぎりながら植えます。
この方法だと、イネは曲がって絡まっていた根のまま生きようとするので
田んぼの中で根が土の中でまっすぐに直るまで時間がかかります。
それに対してふくち方式は、根を切ったら箱のまま特殊な田植え機にセットして
苗はこのように押し出されて
さらに切り分けられて植えられます。
根を切ると、イネの防衛本能が働いて新しい根がすぐ出てきます。
(ちなみに↑これは田んぼの水に2日間浸けておいたものです。もう新しい根がこんなに出ています!)
この新しい根こそが一番養分を吸う力が強く、真っすぐ伸びるので、植えた後の根づき(活着)が抜群に良いんです。
たとえ寒い風が吹いたとしても、びくともしません(^^)
イネの生命力を最大限に生かした田植え法なんです。
2日目からはお天気が回復して半袖で田植え(;^_^A
切り分けた苗の写真のように、だいたい3本植えが基本ですが、苗の密集の状態によって、たまには1本とか0本になる所もあります。
そういう所だけ、田植え機のあとに2人ついて手植えで捕植してもらいます。
植え終わったひとめぼれの田んぼ
苗は田んぼに植えるとイネと呼び名が変わります。
(私は、穂が出たあとを稲、脱穀したあとは籾(もみ)、もみすりして玄米、精米して白米(玄米と白米総称で米)、米を炊いたものがごはん、と呼び分けています)
こちらはササニシキの田んぼ
小っちゃくても一人前のイネです。
苗代という狭いところで肩を寄せ合って暮らしていた苗が、
田んぼという大海原に飛び出して、イネとして成長していくようすを、これからもお楽しみに(^^♪
★米屋ふくち店長の稲作日記一覧へ